『お楽しみ列車』最終日である8月10日の様子をご報告いたします。
「三鉄早期復旧カンパ箱」に「2年間500円玉貯金をしました。」 と書かれた封筒が入っており、この寄付金を使用して「イベント列車」を 企画・開催し、貸切列車の運行に至りました。ご寄付ありがとうございました!
参加費は3才以上からお一人500円。 この日の参加人数は、大人24、小人19名の計43名になりました。
盛駅から『お楽しみ列車』に乗り込む場面です。 これから始まることにワクワクしていることと思います!
盛駅を10時に出発!ちょうど同時刻にJR大船渡線BRTも出発し、 並行して走行している場面に遭遇!カメラやビデオで撮影されていますね♪
そして参加者全員にお菓子をお配りしました! 大人用と子供用をご用意させて頂きましたよ♪ このお菓子を召し上がりながら、列車は進んでいきます。
行きは「被災状況」や各駅付近の観光地などをご案内しました。
恋し浜駅には10時23分に到着。ここで7分間の停車。 ホームに降り「幸せの鐘」を鳴らしたり、 駅舎の中のホタテ貝絵馬をご覧になられたりされました。
列車の先頭から車窓を眺めて楽しんでいる子供さんです。
被災状況について報告が最後になりますが、吉浜地区をご説明いたします。
【吉浜地区】 <被災者の少なかった地域> この地域は1400人の方々が住んでおりますが、 今回の震災で犠牲になられたのは1名だけです。 家屋の倒壊も4棟だけと、被害がほとんど無かった地域です。
これも、明治29年(約2割の人が犠牲)の津波の被害から、 明治29年当時の村長が、私財を投じて被災地を買い上げ、 山を切り崩して代替地を整備し、住民を移転した結果、 昭和8年の津波では死者17名だけであった。 高台移転に反対者もあった中で、 村長の強力なリーダーシップで実現した地域です。
<津波石が現れる> 昭和8年の津波の際、 海岸から約200m押し上げられた石(縦3.7m 横3.1m 高さ2.1m 重量30トン)を、 後世に伝えるため「津波記念碑」と掘って置きましたが、 その後の道路工事で埋没したと思われる石が今回の津波で現れました。 発見した方々は、こんな石を打ち上げる津波の威力、 破壊力を後世に伝えたいと言っています。
<奇跡の車両> 東日本大震災の地震の際、大船渡市と釜石市の境にある「鍬台トンネル」の中で 地震にあい、トンネル内で停車した車両が1両あります。 現在は桜の模様が描かれ「キット、ずっと2号」として運行されています。 この車両の他に、クウェートから支援された新型車両が3両あります。 吉浜駅舎も「キット、ずっと2号」と同様のカラーにラッピングされています。
吉浜駅には10時55分に到着。ここで駅舎の前で全体の記念写真を撮影しました。 また、志村けんさんのパネルの前で家族の記念写真を撮られていましたね。
11時10分に吉浜駅を出発!帰りの車内では「ビンゴゲーム」「ジャンケン大会」、 そして東京から来られた田中さんによる「絵本の読み聞かせ」が行われました。
<ビンゴゲーム> 大人も子供も全員参加のゲーム! 番号を読み上げる度、カードの穴が開くかドキドキワクワク! お互いのカードを確認しあい、ビンゴになるのを待ちます!
見事ビンゴになった子供さん!おめでとうございます! 景品は三鉄グッズを10個ほどご用意しました。
<ジャンケン大会> 子供さんのみの参加で行いました。 勝ち残り戦で、1位から5位まで景品をご用意! 瞳をキラキラさせて挑戦しています!
初戦で勝ち抜いた1位になった女の子です! 大きい箱ですね。こちらは「きっと芽がでるせんべい」になります。 おめでとうございます!
2位は金魚の浴衣が似合う男の子です。
3位はこちらの女の子♪
ジャンケンに勝てなかった子には 「おおふなトンのばばばバッジ」をお渡ししました。
この後、田中さんによる「読み聞かせ」の時間になりました。 読んだ本は「行き」の列車内で1冊、「帰り」は3冊です。 電子ウクレレで歌を歌いながら展開していきます。
【でんしゃにのって】 こちらの絵本は、宮城県仙台市出身の絵本作家さんが関係し、 絵本に登場する「ここだ駅」は東北本線の「小牛田駅」をもじったんだとか…。
【てっきょうてっちゃん でんしゃなにかな?】 てっきょうのてっぢゃんは、色んな電車とお友達。今日はどんな電車に出会うかな?と 電車を当てっこしながら読めるコミュニケーションのりもの絵本です。
【ぽんぽんポコポコ】 赤ちゃんのお腹をぽんぽんポコポコ!楽しいリズムで赤ちゃんと一緒に遊べる絵本です。
【らくだ(こどものとも年少版)】 ラクダの体をアップで見せていき、徐々に全体像を見せていく絵本。 愛嬌のあるラクダが描かれ、愛情たっぷりに表現されています。
子供達は絵本の世界に集中し、楽しんでおりました。
最後にお配りしたホタテ貝絵馬に願い事を書いて頂きました。 この書かれたホタテ貝絵馬は、後ほど恋し浜駅舎に飾らせて頂きますね。
盛駅には12時10分頃に到着。これにて『お楽しみ列車』は終了となりました。 ご利用くださいまして、ありがとうございました! 三陸鉄道の列車に乗車した夏休みの楽しい思い出となって頂けたら嬉しいですね!
以上を持ちまして、 6日間開催された『夏休み特別企画 お楽しみ列車』の報告を終わります。
またこのようなイベント列車を開催したいですね。 笑顔が溢れる楽しいイベントをこれからも企画・開催していきたいと思います。