2013年8月



『第5回 三鉄 駅からウォーキング』 8/24


8月24日の土曜日。
この日は『第5回 三鉄 駅からウォーキング』を開催しました。
参加費450円で、保険代・乗車券代になります。
参加者は21名になりました。ありがとうございました。

今回、ウォーキングする駅は【甫嶺駅】です。 その周辺にある今出山金山跡と映画館跡まで歩きます! 健康の為、そして大船渡市の史跡を巡る内容で行っています。
盛駅から東の方向に大きく存在する山が【今出山】であり、 かつて金が採掘される山でありました。楽しみですね!
盛駅を11時30分発の列車に乗車!車内で昼食を取りました。 目的の甫嶺駅には11時56分に到着!
ここが甫嶺駅です!
駅前広場にて準備体操し、12時15分頃に開始! 駅付近は住宅地が多く存在していました。
小川の流れる横道を歩きました。
この大自然をご覧ください!和みますよ♪
また、田んぼや製材所を横切り、緩やかな上り坂を歩くこと45分、 やっと説明者のいる『三陸町簡易水道甫嶺浄水場』に到着しました!
ご説明してくださったのは「産金遺跡研究会」の野村節三さんです。
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今出山の標高:756.6m 金山の規模:気仙四大金山の一つであり、気仙地方最大規模。 産出鉱物:自然金・自然銅・黄銅鉱・黄鉄鋼・亜鉛鉱など。 金採掘法:古くは「露天掘り」「土坑掘り」、慶長年間からは岩盤の「坑道掘り」。
<金山発見年代> 不明。平安後期の藤原三代の頃は既に金採掘。
<安土桃山時代> 天正年間に葛西氏滅亡後、伊達政宗の所領。 慶長年間に気仙四大金山(三枚五両山、玉山金山、雪沢金山、坂本沢金山)
<明治時代> 「今出山」を命名。鉱山・採鉱学による近代採鉱技術を導入。 明治25年に及川市太郎、刈谷譲右衛門の両氏が共同経営。 明治29年の三陸大津波で採鉱機械を流失により稼働中止。
<昭和時代> 昭和14年〜18年に富栖金山株式会社が経営。 従業員250人。搗鉱法・浮選法で採金。 産金量:日産35kg。今出山金山全盛時代になります。 黒森平で精錬所、事務所、大食堂、クラブ、宿舎、映画館などを設置。
昭和18年「金山整備令」で一旦、閉鎖。 昭和25年、東日本鉱業株式会社が再開、東洋産金株式会社が経営。 「金アマルガム法」で製錬。月産256g程度。 昭和31年、金山全面的に閉山。
坑道は、計17抗あったとされ、現存の坑道は7抗になります。
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その後、近くの木々の中を歩きました。 金山には必ず水路があり、その跡がこのように残ってあります。
道に戻り、もっと奥に進むと山の入口のような場所にきました。 ここには「ヘビノネゴザ」というシダ植物がたくさん生息していました。 金属鉱床地帯の指標植物であり、重金属を固体内に濃集する特徴があります。 ホントに驚くほどたくさん生えていましたね!
木々に囲まれた道を真っ直ぐ歩いていくと「今出山金山事務所跡」到着しました。
その斜め向かい側には「今出山金山映画館跡」が…! ここで全員の記念写真を撮影! かつてこの場所は栄えていたという歴史を感じる事ができましたね。
もう少し奥へ進むと、広い場所に到着し、 「今出山金山精錬所跡」にやってきました。
帰り道は逆に緩やかな下り坂です。 途中でカラスアゲハに遭遇しました!ちょっと嬉しい気分♪
甫嶺駅に戻り、待合室に入ると彫木の大黒天様と恵比寿様が置いてありました。
その説明がありましたので、掲載しますね。
「三鉄様 再開業に感謝申し上げます。この彫木は偶作ではありますが、 去々三月十一日の大津波に鬼沢海岸に流れついた桑の木の老木です。 有志の方が彫物に良いとか態々届けられた大木ですので、 皆様の足の守りにでもなればと作りました。 三鉄様に置いて頂ければ幸いです。」
「この彫木は2013年4月に、甫嶺駅の待合室に手紙と 可愛らしい絵と一緒に置かれていた彫木です。 わざわざ作って頂いてありがとうございます。 三陸鉄道と地域の皆さまで、大切に飾らせて頂きます。 そして、これからも三陸鉄道南リアス線をよろしくお願いいたします!!!」
「注意:この彫木は、ご厚意で作って頂いた大切な物です。 勝手に持ち出したりしないよう、お願いいたします。」
駅から見える景色はこんな感じ。 復旧工事の様子と島に松の木が生えた小松島です。
花壇にはヒマワリが元気に咲いていましたね!
列車に乗り込み14時52分、甫嶺駅を出発!
15時19分に三陸鉄道が盛駅に到着。これにて終了となりました。
それでは、参加者の感想をご紹介します。
「よかったです。体力の衰えを感じました。なるべく参加したいです。」
「鉱山のあったところにシダがあると聞いていたが、 改めて確認することができました。」
「昔ってすごい。鉱山の為に集落があったなんて。 住田町では、学校やお寺も昔あったと聞いていて、 栄えていたんだと感じました。」
「名残の名前も、金さん、金野(きんの・こんの)さん、と特徴が今でもあります。」
「時間の関係で叶いませんでしたが、坑道まで入りたかったです。 先生の説明がとてもよかったです。」
健康の為、運動の為、そして大船渡市の魅力再発見の史跡巡りも行います。 また、三陸鉄道を利用して各駅からのウォーキング! 楽しみいっぱいの内容となっています!
ご参加くださいまして、誠にありがとうございました!
次回の開催をご案内します。 『第6回 三鉄 駅からウォーキング』 9月21日(土) 午前11時に三鉄盛駅へ集合 参加費:550円(乗車券・保険料代) 申込締切:9/18(水) ※お弁当・お飲物は各自持参 【三陸駅から三陸大王杉・越喜来被災地や復興地巡り】 行き:盛駅発11:30⇒三陸駅着11:59 帰り:三陸駅発14:39⇒盛駅着15:05 ※大雨で中止の場合は、翌週の土曜日(9/28の同時刻)に行います。



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岩手県大船渡市盛町字東町裏16番地





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