2014年2月



『第6回 三鉄駅弁列車』 2/23


2月23日の日曜日。この日は『第6回 三鉄駅弁列車』を開催!
参加費の2000円は、駅弁・乗車券代。
今回の参加人数はスタッフ2名を含め30名になりました。
岩手県花巻市や宮城県仙台市の方もご参加されました。
また当日になって申し込まれた方や、当日いきなり参加された方もいます。
ご利用ありがとうございます。


貸切のイベント列車は、11時45分に盛駅を出発!盛駅ふれあい待合室の 職員の方々が、「ご利用ありがとうございます」の横断幕を広げ、 お見送りしてくださいました!参加者も手を振って応えています♪
皆様にお配りした駅弁は、碁石給食のご協力により 「いわて恵みづくし弁当」を盛駅駅弁第1号と認定し、ご使用しております。 中身は、「あわび蒸し貝がら付」「ホタテの煮つけ」「いくら」「牡蠣」 「さんまのハンバーグ」「玉子焼き」「三陸産めかぶ」 「ウニと黒米ごはん(ひとめぼれ米)」「しょうが甘酢漬け」が入っています。
海の幸がたくさん入っています!これだけ揃うと豪華ですね♪ 具沢山の駅弁を、走る三陸鉄道の列車の中で景色を見ながら満喫することができます。
車内では、岩城理事長が「被災地ガイド」「観光案内」「笑い話」などを披露し、 お客様をおもてなしされました。遠方からのお客様、 初めて三陸鉄道に乗車された方も中にはいます。地元の方もですが、 このイベント列車に乗車することで、楽しみながら乗って頂く良い機会になっています。
その「被災地ガイド」「観光案内」「笑い話」をいくつかご紹介します。
<被災地ガイド>「陸前赤崎駅」付近でのご説明 平成7年1月に阪神淡路大震災が発生。 そこで、駅付近に住む住民が「自分の地域は自分達で守ろう」と、 その年の11月に「生形自主防災組織」を結成されました。 そしてチリ地震津波が発生した日付にあわせ、自主的に避難訓練を積み重ねてきました。 東日本大震災の発生時は「チリ地震津波の際はここまで来なかった。」として、 2階に避難された方9名が犠牲になられました。 この陸前赤崎には15mの津波がきました。
「綾里駅」付近でのご説明 ここには明治三陸大津波伝承碑があります。 明治29年6月15日午後8時7分頃に発生。 港と白浜海岸の両方から津波が押し寄せ、 ぶつかり合った際に、海抜38.2mの高さまでなりました。 その記念碑と、38.2mの高さを表記された電信柱があります。
「恋し浜駅-甫嶺駅間」の景色 防潮堤が海側へと壊れています。 津波の引き波による強い力で倒壊したことを意味しています。
「三陸駅」付近でのご説明 駅の近くは現在、越喜来小学校跡地になっています。 この校舎は全壊し、取り壊されています。 小学校の3階の裏側から市道へと続く避難路が設置されていたお蔭で、 東日本大震災の際はその避難路を使い、 生徒と教職員が全員無事に避難することができました。
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<観光案内>綾里地区 昔々、織物が得意な美しい綾織り姫がいました。 記念にとそれはそれは長い反物を織り、箪笥に入れて近くの神社に奉納されたそです。 それが石になり、現在でも残っているそうな…。 その「綾織り姫」から「綾里」の地名になったと言われています。 また、遠野市の綾織へ行ったとも言われています。
綾里駅の構内には「綾里大権現」の倉庫があります。 悪魔祓いの権現様。最初は1トンにもなる巨大な権現様を作り、 若者20名でも持ち上がりませんでした。 1トンの権現様は現在、倉庫の中に祀られています。 そこで、200kgの綾里大権現が作られ、 重機を使って夏祭りなどで舞いが披露されています。
恋し浜駅 ここで10分間の停車。待合室には沢山の「ホタテ絵馬の願掛け」が吊るされています。 有名人のホタテ絵馬もあります。ホタテ貝に願い事を書いて願掛けされた方もいます。 ホームには「幸せの鐘」があり、鳴らされている方もいました。
三陸鉄道開業後の1985年に「小石浜駅」が新設されました。 2009年7月20日の海の日に「恋し浜駅」に駅名を変更。 この駅の線路が傾いているのは、遠心力がかかる関係で斜めに作られ、 その後に駅が新設されたことによります。
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<笑い話>盛駅 呼び名は「さかり」になります。ある落語家さんのお話をご紹介。 「盛駅」は「もり駅」と呼ばれる方が多いです。知らない人は盛岡の「もり」と…。 岩手県内にある一関駅の窓口で乗車券の購入の際、 「もり1枚」と言ったところ「ここは、そば屋じゃないよ〜」と返事がきたそうです!
ほら吹き大会のお話 夢ネット大船渡主催の町おこしイベント『ほら吹き大会』の ほら吹き話をお聞かせし、笑い声が車内に響き渡っていました! 特に過疎化した地獄を改造した「地獄観光」が面白かったですね。
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また、大船渡ガイドの会の方が参加されており、 活動内容など、少しお話をいただきました。 震災後、体験談を語って聞かせる「津波体験語り部」も行っています。
三陸駅では、タブレット交換が行われています。 この先の吉浜駅まで単線になっており、列車同士の衝突事故を防ぐため、 手渡しでのタブレット交換を行っています。
13時55分、盛駅に到着。大盛況で『三鉄駅弁列車』が終わりました。 ご参加ありがとうございます!
参加者の感想をご紹介します。
「急に列車に乗った人です。大変色々な所を見せて頂き、感動致しました。」
「一回は乗ってみたいと常に思っていました。急でしたが乗る事が出来て、 カメラに色々と写すことが出来、大変、楽しい1日を過ごす事が出来ました。 ありがとうございました。」
「とつぜんの希望にもかかわらず乗せてもらい、 お話も景色も良く、今回は大満足でした。」
「今日は駅弁列車始めて利用しました。開業当時今まで利用したことはなかった。 又、何か催し物がある時いつでも参加したいと思っています。」
「こんにちは。今回ネ、ごはんの中にいる「うに」ちゃんがネ、 大きいのが入っていておいしかったですヨ。 いろいろ海の幸入っていて健康のみなもとですネ。 いつたべてもうめえなァー。これからもうめえのを よろしくおねがいするべェー。」
「駅弁、大変おいしかったです。 岩城さんの説明もわかりやすくて、ためになりました。」
「素晴らしい景色と同時に、被災した場所を直接感じる事が出来ました。 弁当は美味しかった!!また是非利用したいです。」
「駅弁とてもおいしかったです。被災地、外から来た人たちには、 ぜひ乗ってもらいたいと思いました。各地の説明があって、 勉強にもなったし、一人でも多くの人に震災を考えてもらえる ステキなイベントでした。頑張れ!三鉄!」
「お弁当もごうかで、おいしくて、天気もよくて、 景色がきれいで、とても楽しかったです。 三鉄のれてよかったです!!ありがとうございます。 またのりにきます。」
「三鉄赤字と言いながらもこの様な計画で皆さん喜ばせて頂き ありがとうございます。三鉄はよく利用したものですので、 なつかしく何かもようしものがあれば参加する予定です。 又、始めて三鉄に乗ったという人居て、すごい計画だと喜んで居ました。 喜んで参加します。お弁当も大変美味しく 土地の方の説明もして頂きありがとうございました。」
次回の開催をご案内いたします。 『第7回 三鉄駅弁列車』3月23日(日) 11時45分盛駅発〜吉浜駅折返し〜13時55分盛駅着 参加費:2000円(駅弁・乗車券代) 定員:40名(最低催行:15名) 申込締切:3/19(水) ※要申込み ※被災地ガイド付き <主催・お申込み・お問合せ> 三鉄盛駅ふれあい待合室 Tel:0192-47-3542



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NPO法人夢ネット大船渡 三陸鉄道盛駅舎活用事業

岩手県大船渡市盛町字東町裏16番地





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