2014年3月



『第7回 三鉄駅弁列車』 3/23


3月23日の日曜日。この日は『第7回 三鉄駅弁列車』を開催しました。
参加費は2000円で乗車券・駅弁代。盛駅の出発時間は、11時45分!
参加人数は、24名とスタッフ3名の計27名になります。


盛駅ふれあい待合室の方々が、「ご利用ありがとうございます」の 新しい横断幕を広げ、お見送りしてくださいました!嬉しい光景ですね♪
理事長のご挨拶後、皆様にお配りした駅弁は、碁石給食のご協力により 「いわて恵みづくし弁当」を使用しております。 その中身は「あわび蒸し貝がら付」「ホタテの煮つけ」「いくら」 「牡蠣」「さんまのハンバーグ」「玉子焼き」「三陸産めかぶ」 「ウニと黒米ごはん(ひとめぼれ米)」「しょうが甘酢漬け」などなど!
海の幸がたくさん入っています!本当に豪華ですね♪ 三陸鉄道の列車の中で召しあがり、景色を見ながら満喫することができます。
皆、夢中になって味わっていましたね。「美味しい♪」という声も聞こえ、 イベント列車を楽しまれている様子が伝わってきました。
車内では、理事長が「被災地ガイド」「観光案内」などお話しされ、 「マジック」も披露されました。イベント列車を通して、 初めて三陸鉄道に乗車された方も中にはいます。 地元の方も楽しみながら乗って頂く良い機会になっています。
今回は、子供さんもご乗車されました♪ 美味しく召しあがられていて、よかったですね!
お話の内容をいくつかご紹介します。
<被災地ガイド>
・「陸前赤崎駅」付近でのご説明 平成7年1月に阪神淡路大震災が発生したことをキッカケに 駅付近に住む住民が「自分の地域は自分達で守ろう」と、 その年の11月に「生形自主防災組織」を結成。 そしてチリ地震津波が発生日付にあわせ、 自主的に避難訓練を積み重ねてきましたが、 東日本大震災発生時は「チリ地震津波の際はここまで来なかった。」として、 2階に避難された方9名が犠牲になりました。 この陸前赤崎には15mの津波がきました。
・「綾里駅」付近でのご説明 ここには明治三陸大津波伝承碑があります。 明治29年6月15日午後8時7分頃に発生。 港と白浜海岸の両方から津波が押し寄せ、 ぶつかり合った際に、海抜38.2mの高さまでなりました。 その記念碑と、38.2mの高さを表記された電信柱があります。
・「恋し浜駅-甫嶺駅間」の景色 防潮堤が海側へと壊れています。 津波の引き波による強い力で倒壊したことを意味しています。
・「三陸駅」付近でのご説明 <三陸の園> ここには「三陸の園」という特別養護老人ホームがありました。 被災時67人が入所していた内、死者行方不明者54名(約8割)が 犠牲になりました。地震で建物が壊れるのではないかと中庭に避難したが、 その後、津波襲来まで高台へ移動するということはなかったと言われています。
<越喜来小学校跡地> 駅の近くは現在、越喜来小学校跡地になっています。 この校舎は全壊し、取り壊されています。 小学校の3階の裏側から市道へと続く避難路が設置されていたお蔭で、 東日本大震災の際はその避難路を使い、 生徒と教職員が全員無事に避難することができました。
・「吉浜駅」付近でのご説明 <津波石> 昭和8年の津波の際、海岸から約200m押し上げられた石 (縦3.7m 横3.1m 高さ2.1m 重量30トン)を、後世に伝えるため 「津波記念碑」と掘って置いたのが、その後の道路工事で埋没したと 思われる石が、今回の津波で現れました。発見した方々は、 こんな石を打ち上げる津波の威力、破壊力を後世に伝えたいと話しています。」
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<観光案内>
・綾里地区 昔々、織物が得意な美しい綾織り姫がいました。 記念にと長い長い反物を織り、箪笥に入れて近くの神社に奉納されたそうです。 それが石になり、現在でも残っているそうな…。 その「綾織り姫」から「綾里」の地名になったと言われています。 また、遠野市の綾織へ行ったとも言われています。
・恋し浜駅 三陸鉄道開業後の1985年に「小石浜駅」が新設。 2009年7月20日の海の日に「恋し浜駅」に駅名を変更。 ここで10分間の停車。待合室には沢山の「ホタテ絵馬の願掛け」が吊るされています。 有名人のホタテ絵馬もあります。ホタテ貝に願い事を書いて願掛けされた方もいます。 ホームには「幸せの鐘」があり、鳴らされている方もいました。
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<理事長のマジックショー> ・ヒモを使ったマジック ・トランプを使ったマジック ・スポンジいぬを使ったマジック ・破れた紙が復活するマジック それぞれご披露し、参加者は注目してその様子を楽しまれていました。
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吉浜駅到着後、駅前広場にて記念写真を撮りました。
ここから先、吉浜駅から釜石駅までが現在の運休区間になります。 それが、平成26年4月5日。ついに三陸鉄道南リアス線が 全線で運行を再開されます。この先がやっと開通します! 震災前の状態へと復旧!嬉しいですね…♪
他の時間は、ゆったり過ごして頂くよう 自由な時間を設け、お話を楽しむ空間となりました。
13時55分頃、盛駅に到着。 今回も大盛況で、『三鉄駅弁列車』が終了いたしました。 ご参加ありがとうございました!
参加者の感想をご紹介しますね。
「カキにメカブにさんまハンバーグに…!!! 三陸の美味しいものを少しずつと言うのが、とてもよかったです。 少し味が濃く、とてもお酒が進みました! 大阪に帰る前に良い思い出となりました。 一番は、やっぱりワイン列車かな!? ・ベアレンビール列車参加したかったなぁ〜!! ・恋列車に参加できず心残り…。 (ウォーキングも楽しかったです。)」
「美味でした。三陸のいろいろな海鮮を楽しめました。 お酒のあてに最高でした。ワイン列車、酒列車に参加して 共に良かったです。三鉄沿線のウォーキングも楽しめました。 これからも参加したいです。」
「はじめて三鉄に乗れて楽しい時間を過ごしました。 お弁当は、三陸の幸がふんだんに使われ、 美味しく調理されておりました。」
「今日の弁当列車は、大変おいしく海の様子に語り部の説明も おもしろく、友と楽しく見聞きすることが出来ました。 次回はおやつも持ってきたいと思います。」
「本日昼食弁当とても美味でした。被災後始めての 三陸地だったので、殆んど復興のきざしも見えました。 今日は楽しいひとときを過ごさせていただき ありがとうございました。」
「お弁当がとてもおいしかったです。 短時間に説明やらマジックやらで乗客をあきないよう 工夫されているのがよかったです。」
「お弁当のカキ、イクラ、アワビなど、たくさんの 魚貝類やご飯はとても美味しかったです。 手品も面白かったし、貝にお願いごとを書いたことなど、 いろいろあって、とても楽しい二時間でした。」
「先月に初めて乗って、今日は2回目です。 奈良から来た兄も楽しんでくれてよかったです。 来月から釜石往復ですね。乗りたいです。 今日は説明やお話が少なかったですが、手品が見れてよかったです。 天気がよくてよかった。いよいよ南リアス線再開!! おめでとうございます。これからもがんばってステキなイベントを 続けていってください。楽しみにしてます。」
「お弁当も美味しかったです。短い旅でしたが、 全線開通をということで次回はまた参加したいと思います。 いつも車だけですが、のんびり駅弁を食べながら楽しかったです。 ありがとうございました。」
次回開催をご案内いたします。 『第8回 三鉄駅弁列車』4月28日(月) 11時30分盛駅発〜釜石駅折返し〜13時30分盛駅着 参加費:2200円(駅弁・乗車券代) 定員:48名(最低催行:20名) 申込締切:4/25(金) ※要申込み 新型レトロ調車両を貸し切って行うイベント列車! ※被災地ガイド付き
<主催・お申込み・お問合せ> 三鉄盛駅ふれあい待合室 Tel:0192-47-3542



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岩手県大船渡市盛町字東町裏16番地





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