2014年10月



第18回 三鉄 駅からウォーキング 10/25


10月25日の土曜日。
この日は『第18回 三鉄 駅からウォーキング』を開催しました。
参加費は450円で、往復乗車券代と保険代になります。
参加人数は14名。今回は【甫嶺駅】からウォーキングを行い、
今出山金山跡地を拝見して戻ってくる往復7kmのコースです。
ご参加、ありがとうございました!

それでは、ウォーキングの様子をご紹介しますね。
盛駅を8時50分に出発する三陸鉄道に乗車! 甫嶺駅には9時9分に到着し、その後、駅前にて準備体操を行いました。
駅からそのまま今出山へと緩やかな坂を登っていきます。
途中、石碑の場所で休憩を挟みました。
ウォーキング開始から約1時間後『上甫嶺浄水所』に到着。 ここで、説明をお願いしていた産金遺跡研究会副会長の野村節三さんと合流しました。
今出山は最初、鎌倉時代に「三枚五両山」と呼ばれ、 大判3枚と5両(月産)(計525g)の金が取れました。 その後、明治時代に“今出山”と呼ぶようになりました。
今出山金山全盛期には「鉱山事務所」「社宅」「鉱夫長屋」「合宿所」「倉庫」 「大食堂」「直営クラブ」「配給所」「売店」「映画館」などが開設され、 金山総人口は、約450人となったそうです。
これらの面影を残す場所を案内された後、 「今出山金山精錬所跡」にて記念写真を撮影しました。
<説明を受けている場面>
<面影が残る石垣>
また、周辺には「ヘビノネゴザ」というシダ植物がたくさん生息していました。 金属鉱床地帯の指標植物であり、重金属を固体内に濃集する特徴があり、 驚くほどたくさん生えていましたね!
そして、砂防ダムを越え、今出山金山では最低部にある 「越喜来坑の第一坑」「第二坑」をご案内されました。
坑道入口は当時を思い出されるほどしっかり残っていて驚きました!
お昼時間になり、そのまま木陰で昼食をとりました。 持ち寄ったお菓子を皆に配るなど、ちょっとした遠足気分♪
秋の季節といえば「柿」。 帰り道に見事な柿の実をつけた木をたくさん見かけました。
また、干し柿を吊るしているお宅もあり、今の季節を実感しますね♪
甫嶺駅で乗車する列車を待ちながら休憩していると、 14時15分頃、臨時列車が通過していきました!その場面を撮影!
14時45分、上りの三陸鉄道南リアス線に乗車し、 盛駅には15時8分に到着!これにて終了となりました。
参加した方々から、「駅からウォーキングは、歩いて健康向上だけでなく、 名所旧跡を巡るウォーキングとして大変勉強になり、ありがたいです。」 と嬉しい感想が聞かれました。それが魅力の一つになります♪
天気もよく山の紅葉も徐々に深くなり、最高のウォーキング日和を、 参加者全員で気持ちよく楽しまれました。ご参加ありがとうございました。
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<今出山金山のご説明>
今出山の標高:756.6m 金山の規模:気仙四大金山の一つであり、気仙地方最大規模。 産出鉱物:自然金・自然銅・黄銅鉱・黄鉄鋼・亜鉛鉱など。 金採掘法:古くは「露天掘り」「土坑掘り」、慶長年間からは岩盤の「坑道掘り」。
<金山発見年代> 不明。平安後期の藤原三代の頃は既に金採掘。
<安土桃山時代> 天正年間に葛西氏滅亡後、伊達政宗の所領。 慶長年間に気仙四大金山(三枚五両山、玉山金山、雪沢金山、坂本沢金山)
<明治時代> 「今出山」を命名。鉱山・採鉱学による近代採鉱技術を導入。 明治25年に及川市太郎、刈谷譲右衛門の両氏が共同経営。 明治29年の三陸大津波で採鉱機械を流失により稼働中止。
<昭和時代> 昭和14年〜18年に富栖金山株式会社が経営。 従業員250人。搗鉱法・浮選法で採金。 産金量:日産35kg。今出山金山全盛時代になります。 黒森平で精錬所、事務所、大食堂、クラブ、宿舎、映画館などを設置。
昭和18年「金山整備令」で一旦、閉鎖。 昭和25年、東日本鉱業株式会社が再開、東洋産金株式会社が経営。 「金アマルガム法」で製錬。月産256g程度。 昭和31年、金山全面的に閉山。
坑道は、計17抗あったとされ、現存の坑道は7抗になります。
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次回開催をご案内いたします。
「第19回 三鉄 駅からウォーキング」 ※要申込 11月29日(土) 8時50分盛駅発〜15時08分盛駅着 集合:8時30分に三鉄盛駅 申込締切:11/26(水) 参加費:1050円(往復乗車券・保険代) 【釜石駅】釜石市内の約6キロコース ※お弁当・お飲物は各自でご持参ください。 【行き】盛駅発8:50⇒釜石駅着9:42 【帰り】釜石駅発14:11⇒盛駅着15:08
<お申込み先> 三陸鉄道盛駅ふれあい待合室 0192−47−3542



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