2015年3月



第22回 三鉄 駅からウォーキング  3/14


3月14日の土曜日。この日は『第22回 三鉄 駅からウォーキング』を開催。
参加費は1000円で往復乗車券代と保険代。
参加者は8名になりました。ありがとうございました。

今回は【平田駅】から『鉄の歴史館』を見学し、 【釜石駅】を目指して歩く約8キロのウォーキング!
集合は8時30分に三鉄盛駅。 三陸鉄道南リアス線の一般車両に乗車して、 9時13分に盛駅を出発しました!
「吉浜−唐丹」間の車窓から眺める吉浜湾の景色がこちら! 光り輝く海!青い空と海の境界がくっきり見える水平線! 湾の地形の様子や松の木々、港の様子もご覧になれます。
10時00分「平田駅」に到着。
休憩後、準備体操を行い、その後ウォーキング開始です!
まずは近くにある『スーパーみずかみ』にて 各自、昼食やオヤツなどを購入♪
平田駅付近は陽当りが良いのか、 梅の花が既に咲いておりました。春ですね〜♪
今回は『鉄の歴史館』に立ち寄ります! 一本の緩やかな登り坂の道路を歩き続けます。
道の途中でラグビーの練習風景を見ることができました。 さすが釜石市!ラグビーが盛んですね!
釜石のシンボル的存在の【釜石大観音】が少しずつ大きく見え、 近づいてきているのを感じながら歩きました。
出発から約1時間後、『鉄の歴史館』へ到着! 庭にあるツボミをつけたツツジを発見!春の訪れを感じますね〜♪
<鉄の歴史館とは…> 釜石の歴史や大島高任をはじめ先達の偉業などを多く伝え残すため、 1985年7月に開館しました。その後、新日鉄住金(株)、 釜石製鐵所資料館、釜石鉱山(株)などから 寄託された資料を展示しています。
入館料の500円は個別に支払い、館内を見学しました! 休憩後【総合演出シアター】にて、橋野高炉跡三番高炉の原寸大模型とともに、 “釜石の鉄の歴史”を、音と光と映像により分かり易く紹介されました。 (橋野高炉跡は現存する日本最古の洋式高炉跡になります。)
「釜石と鉄の歴史」を簡単にご説明しますと、 1727年(享保12)年、盛岡藩の阿部友之進が、 釜石の西方(大橋)で磁鉄鉱を発見しました。 しかし、藩は採掘禁止にしました。 1856(安政3)年。水戸藩の要請で反射炉の操業に成功した 大島高任が翌年、南部藩の許可を得て、 釜石に洋式高炉を築造しました。 大橋産の良質な磁鉄鉱や自然の資源を使って、 日本で始めて鉄鋼の製造に成功しました。
安政4年12月1日は、日本における近代製鉄が幕開けした日。 今は「鉄の記念日」として伝えられています。
<大島高任とは…> 文政9年(1826)5月11日、盛岡藩奥医師の長男として盛岡に生まれた。 17歳から江戸や長崎に出て蘭学を修めるとともに、 西洋の兵法・砲術・採鉱・冶金術等の学校を学びました。
その後、水戸藩の徳川斉昭のもとで那珂湊に反射炉を築造し、 大砲鋳造に成功しましたが、従来の砂鉄銑を原料としていては 性能の優れた西洋の大砲には太刀打ちできませんでした。
そこで鉄鉱石による良質銑が必要となりました。 高任は、盛岡藩甲子村大橋(釜石市)に洋式高炉を建設し、 安政4年12月1日(1858.1.15)に、わが国で初めて鉄鉱石製錬による 連続出銑操業を成功に収めました。
高任の成功をもとに、橋野・佐比内・栗林・砂子渡など、 明治初年までに7カ所13座の高炉が築かれました。 その後、帰藩して、蘭学・医学・物理・化学・兵術・砲術・英語・ 物産を学ぶ日新堂を創設し、後進の育成を図りました。
さらに北海道で日本人初による鉱山の火薬による採掘法に着手。 新技術で小坂・阿仁・佐渡などの鉱山を開拓し、 金・銀・銅の精錬にも画期的な成果を収めました。
また、わが国初めて抗師学校(専門学校)や 工学寮(現東大工学部)の設置を進言して創設に携わりました。
その他、ワインの国産醸造の先駆などその活躍は多方面に渡りました。 明治23年(1890)には、推されて日本鉱業会の初代会長に就任。 日本近代製鉄業の父と称されました。 明治34年(1901)3月29日、76歳で没しました。
【1階】 <総合演出シアター> 音と光と映像と原寸大の高炉模型で釜石の鉄の歴史を紹介。
<鉄文化の黎明> 鉄文化の発生や海をわたって東北へと伝わってきた鉄の歴史など。
<近代製鉄の発進> 大島高任顕彰コーナー、日本初の洋式高炉を完成させるまでの 近代製鉄への道のり、当時の釜石の高炉を様子など。
<心の中の鉄> 鉄にまつわる生活の知恵、諺、人と鉄の関係、宗教と鉄などの解説。
<鉄と豊かなくらし> 鉄の製造工程の解説、車のカットモデルを展示、 ブリキのおもちゃなどの展示コーナーなど。
<鉄と遊ぶ> 鉄製の遊具があり、鋳造体験もできます。
【2階】 <製鉄産業と釜石> 官営から民営へと移り、釜石の鉄鋼産業の近現代と、 そこに登場する先駆的人物を取り上げて紹介。

【3階】 展望テラスになっていて、 ここからの眺めが素晴らしかったです! 高い場所から見る釜石湾の様子が目の前に広がり、 ただただその美しさに見惚れてしましました。
ロビーにて昼食を取り、外の構内にある 『C20型 機関車(製鉄所専用鉄道)』の前で、記念写真を撮影しました。
12時50分過ぎに『鉄の歴史館』を出発。 行き先は【釜石駅】です。5kmくらいの距離がありました。 高台から震災の浸水地へ向けて歩き、国道沿いに進んでいきました。
途中、梅のツボミや花も咲いていましたし、 椿の花が咲き誇っていました!
14時頃、釜石駅へ到着し14時6分に出発!今回は『奇跡の車両』に乗車しました!
参加者から感想を伺いましたので紹介します。
「今日のはいいですね!8km。健康の為には アップダウンのある道で、よかった!」
「鉄の文化を知れてよかったです。教材がいっぱいある。 また来たいと思いましたし、素晴らしかった!偉い人がいたんだね〜。」
「天気が良かった!ゆっくり見られて楽しかったです。 いろんな鉄鉱石を見れて参考になりました。」
15時2分、盛駅に到着し『第22回 三鉄 駅からウォーキング』は、 終了となりました。ご参加ありがとうございました!
次回開催をご案内します。
『第23回 三鉄 駅からウォーク〜史跡・被災地巡り〜』 4月26日(日) 9時13分盛駅発〜唐丹駅〜15時2分盛駅着 集合時間:8時30分に三鉄盛駅 参加費:800円(往復乗車券代・保険料) 【唐丹の桜まつり・大名行列】をご覧になります! <行き>盛発9:13〜唐丹着9:54 <帰り>唐丹発14:20〜盛着15:02 締め切り:4月24日(木) ※事前の申込みが必要 ※昼食・飲物はご持参ください。
≪申し込み先≫ 三陸鉄道盛駅ふれあい待合室 電話:0192−47−3542



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