2016年5月



第31回 三鉄駅弁列車  5/22


5月22日の日曜日。『第31回 三鉄駅弁列車』を開催しました!
参加費は2,500円で駅弁と乗車券代になります。
参加人数はスタッフを含めて22名。ご参加ありがとうございました。


『三鉄駅弁列車』は盛駅を11時25分に出発! 盛駅を運営しているNPO法人夢ネット大船渡の 岩城理事長が挨拶され、その後に駅弁とお茶をお配りしました。
貸切列車は新型レトロ調列車を使用! 品格のある紫色の車体、内装が豪華な造りで大人気! 乗ってみたいというお客様の声があります。
お弁当は碁石給食のご協力により『いわて恵みづくし弁当』を 盛駅の駅弁として取り扱っております。 その内容は、あわび蒸し貝がら付・ホタテの煮つけ・いくら・ カキ・さんまの竜田揚げ・玉子焼き・三陸産めかぶ・ ウニと黒米ごはん(ひとめぼれ米)・しょうが甘酢漬け。 様々な海産物がたくさん入った豪華な内容で、大好評となっております♪
往路は岩城理事長による沿線ガイドを行いました。 被災地の現状と復興状況、過去の津波の歴史、 沿線の観光案内など参加者に分かりやすく説明されていました。
<三陸鉄道南リアス線運行部の車庫> ここには約1m弱の津波がきました。
<陸前赤崎駅付近> まだまだ復旧工事が進められています。 嵩上げの盛り土も行われていますね。 そして中赤崎仮設商店街も見えます。
ここの地区は阪神淡路大震災の際、「生形自主防災組織」を結成され、 チリ地震津波の日に訓練を行ってきましたが、 東日本大震災の際に9名が犠牲になりました。 高い場所に陸前赤崎駅がありましたが、線路の高さ、 約15mの津波がきたと言われています。
防災集団移転ということで、 山が削られて高台移転へ向けた工事が続いています。
<綾里駅付近> 災害公営住宅が建ちました。
ここには明治三陸大津波伝承碑があります。 惨状を後世に伝え、地域住民の戒めとする為に建立。 旧・綾里村に壊滅的被害をもたらした大津波は、 明治29年6月15日に発生。 綾里村では296戸が流失・全・半壊した他、 田畑は塩水冠水し、米・麦の収穫は不可能。 漁船175隻が流失・破壊され、鮪建網四カ統、鮪流し網23反、 鰯網5反、小魚網13反も流失する等、 生活手段も壊滅的な被害。溺死は1350人にもなりました。 綾里湾から白浜海岸へ侵入し、南方の谷間を遡ってきた津波が、 港湾から侵入してきた津波とぶつかり合い、 波の高さは38.2mにもなりました。
<電信柱:明治三陸大津波の水位> 津波の高さが38.2mとなった場所の電信柱に印があります。
『恋し浜駅』に11時43分に到着。約10分間ほど停車しました。
ここは全国で4か所しかない『恋』の文字が入った駅で、 恋愛のパワースポット!待合室には現在、 約30,000枚以上になる『ホタテ絵馬』が奉納されています♪ また、ホームには『幸せの鐘』があり、 ひと鐘ならせば幸せが訪れると言われています♪
<甫嶺駅付近> ここも防潮堤の復旧工事が行われています。 まだまだ年月がかかりそうですね…。
<甫嶺−三陸間> 建設された防潮堤ですが、2色になっています。 下の方はこれまであった防潮堤。上の白い方は 今回の工事で足されて高くなった防潮堤となります。
<防潮堤の建設現場>
<三陸駅付近> 盛り土がされていますが、ここは一時的な仮置き場。 災害公営住宅が建設され、入居者募集中。
参加者はガイドを聞きながら景色を眺めながら駅弁を堪能♪
<さんりくの園> 大船渡市三陸町の特別養護老人ホーム「さんりくの園」は、 入所者67 人のうち50人以上が津波にのまれました。
<吉浜駅付近> 昭和8年3月3日に発生した【昭和三陸大津波】の際、 200m先の海岸から打ち上げられた約30トンの石がありました。 津波の恐ろしさを後世へ伝える為、 石には「昭和八年三月三日ノ津波デ…重量八千貫」と 文字が刻まれています。その後、耕地整地の道路工事などで 埋められてしまいましたが、東日本大震災の津波で地表に顔を出しました。 再び津波の恐ろしさを伝えようと保存活動が進められています。
高い所を走る三陸鉄道だからこそ! 車窓から街全体の景色を見ることができます! カメラを構えて夢中になって撮影されていました。
<絶景ポイントの吉浜湾> この日は少し霧がかかっていました。
<唐丹駅付近> 駅のホームを越えて津波がきました。ホームには到達点の印があります。 近くの唐丹小学校は解体されてグラウンドのみとなっています。
<平田駅付近> ここから釜石大観音を見る事ができます。像の高さは48.5m。 1970年(昭和45年)4月8日に建立されました。 胎内には聖観音や七福神等が安置されています。
<釜石駅付近> 新日鉄釜石時代の高炉ですが、現在は火力発電として活用されています。
12時30分に釜石駅へ到着。ここで、どちらの景色も 眺められるようにと、海側と山側の座席を交換しています。
釜石駅を折り返した復路では、 岩城理事長による得意のマジックショーが始まりました! 紙や紐を使ったマジックを次々に披露され、 時には失敗しつつもその場を明るく和ませながら 参加者をビックリさせておりました♪
新型レトロ調列車には、子供も大人も楽しめるよう 模擬運転席があります。実際に使用していた運転台です。 運転士の横でちょっとした仮想の運転体験ができます。
盛駅には13時40分に到着。これにて終了となりました。
美味しい駅弁を味わい、ガイドありマジックありの 約2時間の列車旅を満喫し、楽しまれました♪ ステキな思い出をお客様へご提供できたことと思います。 ご参加ありがとうございました!
それでは、感想をご紹介します。
「☆レトロ列車座りごこち良いです。 (30年近く前(25年かな?)の時も レトロでしたが、硬い座りごこちでした。) ☆お弁当美味しかったです。 ゆっくり食べたつもりが、15分で完食でした。 ☆ガイドさんのお話しで知らない事 沢山わかって良かったです。 ※ワイン列車乗ってみたいですが、 BRTで来ないといけないですね。 平日は難しいですね。又いつか、乗りたいです!!」
「テレビや新聞で見たりした所へ来て、 あらためて、大変だったのだとあらためて 胸をうたれました。少しでもたすける事が 出来る事が出来ればと気せん沼の所へ こいのぼりのお手伝いを致しました事から、 東北へ来る様になりました。 主人と二人、これからも出来ます事が なにより、たのしみをかねて、 報仕だと思います。今日のごあん内を 心より感しゃさせて頂きます。 ありがとうございました。」
「始めての三陸鉄道に乗車出来て良かった。 3回気仙沼のこいのぼりに出品して来ていたのですが、 三陸鉄道に乗る事が今回出来、 又、お昼の弁当がこれまた結構な味でとても おいしく頂いた。どうも有難うございました。 私は全国の製作所の設備の運転を出張仕事で 行って来たせいか、かまいしの新日鉄工場を 目の前に見て、何か、なつかしい思いでした。」
「今日よい天気にめぐまれた旅でした。 私もいろいろの所を見て歩いた様ですけれど やは海は広いし又きれいな事で 来てよかったと思いました。 私も年よりですけど又来る事は出来ないと 思いますけど気持は又来る事を考えました。 今日1日は心より有難う御座います。」
「三鉄のレトロにのりたいと 思ってましたが、今日はのれて幸せでした。 弁当は食べるのがもったいないが完食しました。 とてもおいしかったです。ガイドさんの説明が、 とても良く色々わかりました。 ありがとうございました。」
「お弁当おいしかったです。 ゆっくりと景色をながめ、おしゃべりもでき、 お話を聞き、楽しい時をすごすことができました。 ありがとうございました。 また機会がありましたらよろしくお願いします。」
「お弁当は、量もちょうどよく、 味もよく大変おいしかったです。 久しぶりに三鉄に乗り、友人と話しながら 楽しいひと時を過ごしました。 もっと三鉄を利用してもらえるように、 いろいろな企画をしていただけたらと思います。 津波の被害も、地元にいても自分のところ以外は よく知らないもので、案内していただいて、 知ることもあり、大変よかったです。 マジックも大変すばらしかったです。」
「天気も最高、お弁当も絶品でした。 もっと沢山の人々に利用してほしいと思います。 ※一関市にもホラ吹きの名人がいらっしゃいます。 ホラ吹き岩手県大会でもしたらおもしろいかもね!」
「三陸鉄道に始めて乗りましたが、 すばらしいながめでしたし、 弁当も最高でした。又乗りに来ます。」
「今日は天気良好でおだやかな日に、 三鉄駅弁列車に乗車することが出来ました。 ようやく五年目にして念願の思いが叶いました。 列車の中から三陸の海・山をながめながら、 震災当時の様子を重ね合わせ心痛みました。 盛から釜石までの間の復興の様子なども 見られて良かったです。最高の駅弁も 食べられて気持もおなかもいっぱいで 満足しました。次回は友達も誘って 紅葉の秋列車を楽しみたいと思います。 岩城さんのガイド、手品などとても良く 勉強されていると感心させられました。 ありがとうございました。」
「5.22乗車しました。国鉄時代盛駅に 勤務した事があり、今日40年ぶりにおとずれ、 なつかしい思いが込み上げいい思い出となりました。 二時間程の旅でしたが、天候にもめぐまれ、 楽しい日を過ごすことができました。 今後も三鉄のイベントのPRを大いにすることにより、 利用客がふえることと思います。 (添乗員の方々も一生けんめいでした。 有難うございました。)」
「初めて三陸鉄道に乗りました。 亡くなった父親が大船渡線、気仙沼線、 三鉄列車の運転手をしておりました。 昔をなつかしく思い出で乗りました。 母(92才)を連れてこられて大変 良かったでした。お弁当もおいしかったです。」
次回の開催をご案内いたします。
『第32回 三鉄駅弁列車』 <日程> 6月26日(日) <時間> 11時25分盛駅発〜釜石駅折返し〜13時40分盛駅着 <集合> 11時00分に三陸鉄道盛駅 <参加費> 2,500円(駅弁・乗車券代) <定員> 48名(最低催行20名) <申込締切> 6/20(月) ※事前の申込みが必要 <内容> 豪華で人気の新型レトロ調列車を使用! 楽しい観光・被災地ガイド付き! 食べ物・飲物の持込み自由! 海の幸がたくさん入っている 大好評な『いわて恵みづくし弁当』をいただきます♪ 約2時間の列車旅をお友達と一緒に楽しみましょう! 吉浜湾からの美しい絶景ポイント、被災地の現状、 車からとは違う景色をご覧になれます。
<主催・申込先・問合せ先> 三陸鉄道 盛駅 電話番号:0192−47−3542



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NPO法人夢ネット大船渡 三陸鉄道盛駅舎活用事業

岩手県大船渡市盛町字東町裏16番地





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